交通量計測・交差点解析(Napier Flow Analysis 適用事例)
概要
路側で撮影されたビデオ映像の映像処理により、道路の通過車両台数、さらには 車線ごとの通過車両台数を自動的に計測することが可能です。このようなデータの分析により、道路の利用状況を把握し、道路計画・管理・保全のための より詳細なデータを収集することが可能になります。 なによ り、危険な路側帯での 人によるカウント作業でなく、コンピュータの自動処理によるため、より長期間にわたっての調査や、季節の制約を受けずに調査を実施 することが可能になると考えられます。
特徴・機能
- 特別なビデオ装置を用いず、市販の汎用ビデオカメラを利用
- 日中および夜間の計測(夜間については制約あり)
- ある道路区間の通過車両をカウント
- 特定の車線を走行する車両のカウント
- インターネット・ブロードバンド接続、あるいは高速な通信ライン接続可能な場合、遠隔のサーバにビデオデータをアップロードしての処理も可能。
- 繰り返し、映像データを取得、映像処理することで、長期間にわたる調査が可能
デモビデオ
以下のデモビデオでは、兵庫県内の国道43号での交通量計測の例です。カメラは歩道橋に置き、路面からは離れて、車両の通過がはっきり見える場所に設置して撮影しています。
ビデオ1. 通過する直進車両と左折する車両を計測しています。赤色のカウンターは左折、緑色のカウンターは直進車両の台数を示します。
ビデオ2. 夜の時間帯に各車線を通過する車両の数を数えます。赤色のカウンターは左車線、緑色のカウンターは中央車線、青色のカウンターは右車線の通過車両数を示しています。
ビデオ3. 夜の時間帯でのトラック車両のカウント例。上記ビデオ2と同じ様に、1つ目の赤色のカウンターは左車線の通過車両台数を示します、2つ目の赤色のカウンターは同じ車線のトラックの数を示します。他のカウンタは中央と右の車線の情報を示します。
交差点におけるフロー解析

考慮・考察
高所(歩道橋など)から撮影したケースと路端から撮影したケースでは異なる映像解析処理を行う必要があります。当ソリューション(Napier flow analysis)では両ケースに対応するように設計しています。(注:路端撮影ケースでは制約が発生することがあります)
デモの詳細情報(一例)
カメラ |
JVC Everio GZ-HM350 |
入力 |
H.264 1080i (1920x1080) ~30fps |
ビデオ出力 |
MP4 960x540 (960x720 数取機込み) 10fps |
ホスト/ CPU |
Intel C2D 3GHz |
負荷・処理速度 |
~20fps, (夜は15fps) |
参考情報
国土交通省 ICTを活用した新道路交通調査体系検討会
国土交通省 地域における道路交通データの活用事例